2009年05月09日

■オランダ紀行(3)ー歴史博物館、国立博物館、ゴッホ美術館

 アムステルダムには大小の美術館、博物館がある。今回は、一日しか余裕がなかったので、うち著名な3つを選んで足を運んだ。
 歴史博物館。
 オランダの歴史を絵画など交えて知ることができる格好の場所だ。内部の写真撮影も許されている。16世紀に入り、市民がリーダーとなるにつれて、いわば集団肖像画というべき絵画が発展してくるのが分かる。それが当時の市民生活の様子を如実に伝えてもいる。
 国立博物館。
 言わずとしれたレンブラント『夜警』のある場所。むろん、大勢の見学者とともに、10分ほどもたたずんで、一度立ち去りかけてもう一度戻ってみた。世界の傑作を、人生のひととき、眼前においてみることのできた瞬間である。
 ゴッホ美術館。
 ゴッホの作品は5階建ての美術館の地上階の次、1階部分にある。おりおりに見るゴッホの作品だが、今回は殊の外自画像に関心が向いた。自分を、穏やかな人物に描くゴッホと狂気を描くゴッホ。時代と社会をどう読み取って作品の中に込めたのだろうか。

写真は、順に、歴史博物館の作品のひとつ、国立博物館の入り口風景、ゴッホ美術館で購入したゴッホの自画像絵はがきを示す。


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2009年05月08日

■オランダ紀行(2)ーアムステルダム


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 アムステルダムはきれいな街だが、「きれいさ」の内容を説明しなければならない。
 ここの町並みは数百年の時を経てなお維持されている。アムステルダムは、日本で言えば、東京の商業など経済機能を取り出した、その中心地だ。
 だが、「摩天楼」などはない。郊外にビジネスセンターはあるようだ。
 だが、街の中心には、運河沿いに4〜5階建てのレンが作りの建物が並ぶ。
 中には傾斜したものもあるが、こぎれいな外観のまま、ずらっと瀟洒な景観が続く。
 毒々しい看板もない。小売店の並ぶ道も景観が統一されている中にたたずんでいる。1ブロック離れるときれいな水の流れる運河が続く。ゴミが落ちていない。
 そんなオランダとアムステルダムを表す言葉を探している。
 「洗練、繊細、落ち着き」。
 こんな言葉か。人が生活をしていて、人の生活が尊重されている。
 人が組織や社会に飲み込まれて、働き蟻、働き蜂のような動きをしているとは思えない。
 家が、人と人の宿る場所になっている。マンションという蜂の巣に区画された中に人を抛り込んで衣食住の最小限度を与えられて満足している日本との違い。
 「ゆとり、おだやか、やさしさ」。
 こんな表現がふさわしい街ではないか。

 写真上は、5月5日に終戦記念日の集まりが開かれたダム広場であり、後ろの建物は宮殿に使われている。
 そして、写真下は、17世紀中頃に市のホールとして使われている様子を描いた絵を掲載したオランダの簡単な歴史書、そして、その同じ建物がある広場にナポレオンが入場した様子を描いた絵を掲載した別の書物の写真である。
 同じ建物をそのまま数百年維持している国。
 奥行きの深さを感じる。それはそのままオランダの国民性や文化政治経済教育にも反映しているのではないか、と思う。

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2009年05月07日

■オランダ紀行(1)ー風車の国


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 5月に所用あってオランダにいった。ベアゲン(Bergen)というオランダの海岸沿いにある町にしばらく滞在し、アムステルダムで終戦記念日(5月5日)を迎えてから帰国した。
 この頃は海外に出る度に、「我が国のかたち」をあれこれと考え込んでしまう。数日間のオランダ滞在のときにも、日本と比較しながらあれこれと思うことがあったが、その最初のテーマは、「風車」である。
 今はいずれも本来の用途としては稼働していないらしい。観光用なのであろう。しかし、風車にまつわる思想には考えさせられるものがある。
 ベアゲン近くの今は観光用になっている風車ミュージアムに足を運んだが、いろいろなことを学んだ。
 風車の基本思想は、国土防衛といっていいのではないか。
 周知のように、オランダの国土の多くが海抜以下である。堤防が決壊すれば、国土が水に沈む。水防に失敗すれば、農地も住宅地も工場地もなくなる。風車は、土地を灌漑し、国土を守る装置なのである。
 まず、ベアゲン近くにあった風車も順番に水をくみ上げて周辺の灌漑用水路に水をくみ上げ、最後に運河に流し込み、海へと送り込むため、工学的に配置されている。
 また、風車もなにげなく眺めていたのとは異なり、スクリューと帆船の帆の組み合わせのようなものになっており、風車の羽根のついた頭の部分は、全体が回転するようにできている。次に、羽根には帆をはる。天候と風力にあわせて無理なく風車を回転させるためである。帆船と同じく帆を張ったり外したりするという。
 風車は住居にもなっている。風車の運行を止めることができない。その運行自体が土地を守る仕事であったのだろう。
 風車と国防。水から国土を守る意識をいつも持つ国。現代戦の時代になった今、洪水で敵を撃退することはできないが、「国防」=「水防」=「国土維持」が一体となっている、その国民風土とはどんなものなのか、と思う。


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