2014年02月16日

『永遠の0』ー「宮部久蔵」の世界観

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 太平洋戦争末期,鹿屋から飛び立ったたくさんの海軍航空隊の特攻機。その一機に乗った小説の主人公,宮部久蔵。
 内地に残した妻と娘のところにもどるため,最後まで「活きる」覚悟を決めつつも,自ら「特攻のための操縦」しか教えずに飛び立たせた教え子達。映画では,その援護を鹿屋の基地から沖縄沖まで続け,教え子が海の藻屑と消えるのを見ることとなる。やがて,彼は,自らが特攻に加わる決意をする。岡田准一が迫真の演技をする。
 そんな小説の主人公と類似の思いを抱いていた者が当時前線にたくさんいたと思う。
 戦後,現代になってから,その宮部の実像に孫達が迫ろうと決意する。フリージャーナリストの姉・佐伯慶子を吹石一恵が演じ,最初は,いやがりながらも,祖父の実像が見えるにつれて,のめりこんでいく弟,佐伯健太郎を三浦春馬が演ずる。弟は,実は,司法浪人だ。
 最後に,特攻で死ぬことを選んだ祖父は,出撃の前に,自機がエンジン不調と気づく。この機を一緒に飛び立つ若者の21型機と交換する。そして,不時着を余儀なくされる彼の命を守る。そんな事実が取材を通して分かる。
 その若者が,戦後,宮部の残した井上真央演ずる妻,松乃と風吹ジュン演ずる娘・清子を探し当てて,再婚するーー−。
 宮部は,妻との約束を守った。「腕を失い,足を失い,そして命を失っても,必ず戻る」と。
 「物語は紡がれる」と,松乃を失った祖父が,孫達と娘に語る。

 これは映画として秀逸の名作だ。手元に置きたい映画だ。
 小説はしばらく読まない。映画のダイナミズムが失われるからだ。
 鹿屋と知覧。このふたつの地名は,靖国神社の場所とともに,国民が深く胸に刻み込んで置きたい。

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2014年01月26日

<MOVIE>ふたつの『ホワイトハウス』物ーふたつの『ホワイトハウス』物

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<MOVIE>ふたつの『ホワイトハウス』物
■White House Down  2013年 132分
 週末,例のごとく,ひまに任せてツタヤで映画を二本レンタル。ひとつはもともと狙っていた『ホワイトハウスダウン』。
 「インデペンデンス・デイ」「2012」のローランド・エメリッヒ監督が描く2時間ドラマ。
 退職間近の大統領主席警護官が,大統領の作戦指揮失敗で戦死した息子の敵をとるため,傭兵を雇い入れてホワイトハウスを占拠。中近東に対する核攻撃を開始。その裏に,次期大統領を狙う副大統領がいる。
 議会警察官のさえないジョン・ケイルは、大統領のシークレットサービスになるため面接試験を受けるが不採用。娘をがっかりさせたくないと、ジョンは娘をホワイトハウスの見学ツアーに連れ出すが、武装集団のホワイトハウスを襲撃、占拠に遭遇。トイレに居た娘は人質になるのをしばらく免れその間にスマホで犯人等を撮影。動画でYーTUBEにアップ。犯人等特定につながる。他方,父親ジョンケイルは1人で犯人等に立ち向かい,大統領を救助。証拠隠滅を図って暫定大統領になった黒幕の副大統領の命令でホワイトハウス空爆の命令を受けた戦闘爆撃機がホワイトハウスに向かう。"Mission, abort"をパイロット自ら宣言させたのは,エミールが大統領執務室から持ち出して大統領旗を打ち振る姿であった。
 黒人大統領とこれを守るシークレットサービス志望の警察官。ホワイトハウスが戦場になる。見応えのある映画。ジェームズ・ウッズが演ずるマーティンが武装集団を率いる。核攻撃コードを入れるが,ジョンケイルがこれを阻む。マーティンを止めるため,妻がペンダゴンに呼ばれるが,「本当に死んだ息子のためなのね?」と確認。「そうだ」と答えると,彼女は平然という。「なら,なにをしてもいいわ」。脳腫瘍で余命3月の夫の覚悟の作戦を支える妻。ハリウッド映画らしいエピソードだ。
<配役>
チャニング・テイタム(ジョン・ケイル)
ジェイミー・フォックス(ジェームズ・ソイヤー大統領)
マギー・ギレンホール(キャロル・フィナティ特別警護官)
ジェイソン・クラーク(エミール・ステンツ)
リチャード・ジェンキンス(イーライ・ラフェルソン)
ジェームズ・ウッズ(マーティン・ウォーカー)
ジョーイ・キング(エミリー・ケイル)

■Olympus Has Fallen  2013年120 分
ツタヤで,『ホワイトハウスダウン』を捜していると,すぐ上の段に置いてあったのが,もうひとつのホワイトハウスもの。『エンド・オブ・ホワイトハウス』。借りる予定はなかったが,比較するのも,『B級映画評論』を趣味にする編者のとるべき道。
 さて。
 ジェラルド・バトラーが製作・主演を務め、モーガン・フリーマン、アーロン・エッカート、メリッサ・レオら共演。
 アメリカ独立記念日の翌日となる7月5日、韓国大統領のホワイトハウス訪問とともに同行した警護官に,北朝鮮系のテロリストが潜入。外部で待機する武装グループとの連携で,瞬時にホワイトハウスが乗っ取られる。このとき,1年半年前にシークレットサービスを解雇された,マイクが,財務省から駆けつけて,外部から侵入するテロ集団の攻撃と平行してホワイトハウス潜入に成功。ホワイトハウスを知り尽くしたマイクが,テロ集団に挑む。綿密に練られたテロ計画によりホワイトハウスが襲撃、占拠される前代未聞の事態が発生。大統領を人質にとったアジア人テロリストは、日本海域からの米軍第7艦隊の撤収,陸上部隊の撤退を要急。北朝鮮による韓国攻撃への道を開くことを狙う。それだけでなく,核爆弾の自爆装置作動コードの入力を人質にした副大統領,防衛司令長官らに求める。核サイロの中で自爆させて米国中を放射能汚染に,,,,。
 しかし,ホワイトハウスから脱出しようとする寸前にマイクが阻止。解除コード入力にも成功する。
 闘う大統領と,身命を賭けて大統領を守るシークレットサービス。退屈させない作品。
<配役>
ジェラルド・バトラ(マイク・バニング)
モーガン・フリーマンアラン(トランブル下院議長)
アーロン・エッカートベンジャミン(アッシャー大統領)
アンジェラ・バセットリン(ジェイコブズ シークレットサービス長官)

■感想
 「闘う大統領」。
 「闘うホワイトハウス」。
 軍事を覚悟する国のリーダーは絵になる。
 日本の首相と,かなり趣が異なる。映画になるか・ならないか。
 両方ともすぐれもののB級映画。
 やや軽めで,ちょうどディズニー映画っぽいがアクションのすごみのあるホワイトハウスダウンと,シリアスを徹底追及した,深刻な映画版が,『エンド・オブ・ホワイトハウス』。
 好み次第だが,ともかく,両方とも見応えあり。
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2013年12月31日

■<映画>『コロンビアーナ』ーゾーイ・サルダナの魅力

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■映画『コロンビアーナ』ーZoë Saldaña「ゾーイ・サルダナ」の泣き方
 2012年の3月,ハワイの往復路。映画をみる。「コロンビアーナ」。犯罪組織の幹部の娘カタリヤが,両親を殺された復讐を胸に秘めつつ,アメリカに渡る。叔父に暗殺者としてのトレーニングを受けて,組織壊滅をねらいつつプロの暗殺者として活きる。が,やがて組織が復讐を開始。叔父と同居して育ててくれた祖母が殺される。
 駆けつけた主人公が,祖母の死体をみて泣く,,,,その泣き方を飛行機の中で聞いたときに,分かった。彼女は『アバター』のヒロイン・ネイティリだ。父親が地球人の攻撃で殺され死体を抱きかかえるときの泣き方が頭を横切る。そうか!と思った。
 それから1年以上すぎるが,ツタヤでDVDを借りてゆっくり全編を見た。
 その後,CIAにかくまわれていることを知ったカタリヤが,隠れ家に乗り込む。復讐を遂げる。そして,恋人であった売れない画家との別れの刻となる。
 名品だと思う。
 ただし,A級ではない。
 飽きさせないB級だ。見る価値あり
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2013年01月06日

■2012年後半映画鑑賞記(2)ーロシア映画2作/判定C

□1:『3デイズイントレンチ』movie_threedays in trench.jpg
○監督:アレクサンドル・ダルガ
○出演:アレクセイ・ヴォロビョフ、クセニア・スルコヴァ、ヴラディミール・ゴスチョクヒン
 「激戦地帯で戦う男たちの決死の姿と友情を描いた戦争アクション」だというが、「で18歳にして小隊の指揮官に任命されたソ連軍中尉・。のだが、、、大変間延びしたドラマ。
 「3デイズ」=3日間。
 第二次大戦中、独ソ戦線最前線。士官不足に悩むソビエト軍では、18才のクラヴツソフ中尉が任官初日から最前線に配置される。そこでは、士官は3日で死ぬといわれているところ。
 戦闘経験豊富な兵士たちは未熟な指揮官に反発するが、極限の状況下で次第に結束を強めて、前線近くの風車小屋にあるドイツ軍観測所を3日目にして奪還し、無事生き延びる話。伏線に、戦場になったその地に住む老人とその孫娘。老人が小隊を風車小屋へ案内する。孫娘と主人公の小隊長中尉との間にほのかな恋が芽生える。奪還直後の風車小屋へ彼女がおじいさんを探しにいったりする、ありきたりの『ロシア風戦場メロドラマ』が伏線にしかれた戦争もの。
 しかし、今は、ファシズムとの戦い、東西対立の緊張といった思想的背景が出てこない。それだけに、緊張感の全くない、たいへんつまらない戦争物になってしまっている。
 ロシア映画には不思議がある。
 ソ連時代、つまり思想闘争と統制の厳しい時代から、『戦場メロドラマ⇒一件落着』パターンが是認されていることだ。
 「戦場のど真ん中での、恋愛」。この一体化という心情にロシア国民はことのほか落ち着きを感じるのだと思う。
 ハリウッドの『マスコミ暴露』パターンと同じ様なものと分類しつつ、興味深くは思っている。

□2:『戦火のナーシャ』
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○監督:ニキータ・ミハルコフ
○出演:ニキータ・ミハルコフ/ ナージャ・ミハルコフ/オレグ・メンシコフ/ビクトリア・トルストガノワ/セルゲイ・マコベツキー
 「ロシアの巨匠ニキータ・ミハルコフの代表作で、カンヌ国際映画祭グランプリ、アカデミー外国語映画賞をダブル受賞した『太陽に灼かれて』(1994)の続編。1934年5月、KGB幹部のドミートリ大佐は、モスクワのスターリン私邸に呼び出され、銃殺刑にされたはずの元英雄アレクセイを捜索するよう命じられる。ドミートリは複雑な思いにかられながらも、アレクセイの消息をたどる。第2次大戦下のソ連を舞台に、男女3人の数奇な愛憎を描く戦争ドラマ」なのだそうだ。要するに、元英雄の娘が、父は活きていると信じて、自ら戦場に出向く話。
 戦火のナーシャも同じ。父を捜して戦場を巡るある少女の話を描いたもの。ひきしまった緊張感のない映画。
 ともにC級。
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2013年01月05日

■2012年後半映画鑑賞記(1)ー『デインジャラス・ラン』/判定B

B級とC級の見極め。引き締まったB級映画をみつけること。こんな関心で映画をツタヤから借りる。例えば、今新作で並ぶ『デインジャラス・ラン』。原題は、"Safe House"。原題とは無縁の日本語タイトルであるが、内容をよく反映したタイトルではある。movie_safe house.jpg 

 デンゼル・ワシントン扮するCIAの元工作員。秘密情報を売買して儲ける裏の商売に手を染めて、各国諜報機関から追われる身であったが、実は、CIAを含む西側各国の腐敗工作員を暴いた調査ファイルを極秘に入手していた。このため、表と裏の理由でCIAからも追われる。CIA腐敗幹部は暗殺とファイル奪還を狙う。ライアン・レイノルズ演ずる新米CIA工作員が南アフリカの「秘密基地」の管理を任されているところへ、この元工作員が連れ込まれて安全確保を命じられる。だが、腐敗工作員の密命を受けたCIAの暗殺部隊が襲撃。警備隊は全滅。一人で元工作員を探し出し、逃走した後もこれを発見してあくまで米国へ連れ戻そうとする。次のsafe houseに逃げ込んだが、最後の襲撃を受け、デンゼル・ワシントンも撃たれて死ぬ。秘密ファイルを主人公受け取って帰国。これをマスコミに暴く、といった展開。
 アクションのテンポはいい。が、よくみていると、最後のsafe haouseの管理人が主人公等を殺そうとした理由が不可解。ここでの格闘の意味は不明。秘密ファイルを匿名でマスコミに流して終わり、というハリウッドならではの終わり方もありきたり。日本流水戸黄門が、アメリカ流「マスコミ暴露⇒一件落着」パターンだ。が、まずまず面白い。ひきしまったB級映画だろう。
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2012年02月20日

■ある俳優の死ー主観的な「時代の終わり」

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左右田一平さんが亡くなった。
『斎藤一』が居なくなった。
朝日新聞2012年2月16日(朝刊)によると、2月10日が命日とのこと。

『新撰組血風録』の時代がさらに遠のいた。
「昭和」のよき時代の想い出が消えた。
 冥福を祈りたい。

 おりおり栗塚旭さんの消息がマスコミに聞こえるが
 いつまでも元気でいてほしい。

「土方歳三」、「新撰組」、、、日本史のロマンとして
 いつまでも語り継がれると思う。

■『新撰組の旗は行く』
http://www.youtube.com/watch?v=F9dXlBKBkQg
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2011年07月11日

■『22』と『71』ーフランス映画、韓国映画

ひまをもてあまして、ジャン・レノ主演の『22Bullets』(バレッツ)と、韓流映画、『71into the Fire』(戦火の中へ)を観た。ジャンレノの映画は、B級マイナス。戦火の中へは、秀作。朝鮮戦争を背景にする韓国映画は見応えがある。迫力と迫真。活きた歴史の重みがずしんと手応えを与える。すごい。

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2011年06月05日

■映画『阪急電車』再論ー「電車書斎」

 毎日、JRを使って通勤する。
 大阪の事務所へは新快速で。神戸まで座れないが、そこから大阪までは座って仕事をしたり、ちょっと寝たり、読書したりと約20分ほどの自分の時間を、他の乗客に囲まれながら過ごす。
 他の日は、各駅にのる。電車の端の席にすわって50分ほど「電車書斎」になる。論文のまとめ、講義の準備、レジュメ作り、講演原稿などなど。成果は相当あがる。

 ところで、映画『阪急電車』。
 動くコミュニティー。「対話」のある車内。
 日本人の多くが過ごす「電車の中」と「駅周辺」。
 中谷美紀と戸田恵梨香が「小林」駅で降りて友達になる文化。

 現実にはないのだが、あってほしいと思うもの。
 
 すこし用あって昨日は登場する駅のひとつ、甲東園にいた。
 おりおり立ち寄る駅だが、映画を観た後に看板をみると、
 親しみを覚える。 

 味のある映画だと思う。

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2011年06月04日

最近の映画三題ースウエーデン、リベリア、日本

■ここしばらくの間に観た映画三題。

『ジョニー・マッド・ドッグ』
 あまりお薦めではない。
 だが、21世紀の世界の一コマなので、やむなし。
 アフリカの某国を舞台とする「少年兵」の狂気の戦闘シーンを描く
 もの悲しい作品。2007年制作という。
 英題は、JOHNNY MAD DOG。フランス/ベルギー/リベリアの作品。
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『アーン 鋼の騎士団』(パート1、2)
 
 これは、お薦め。
 DVD二枚セット。ツタヤ借り出し。
 英語のタイトルは、ARN: THE KNIGHT TEMPLAR
 そのPart1のサブタイトルは、ARN - TEMPELRIDDAREN
 合計で193分。
 製作国は、イギリス/スウェーデン/デンマーク/ドイツ である。
 スウエーデン語が出てくる。そして、スウエーデン王国誕生の
 歴史が、十字軍、テンプル騎士団を背景にしながら語られる。
 そして、20数年を経た恋と、別れ。
秀逸の映画。ハリウッド英語にはない、ヨーロッパ映画の落ち着いたアクション映画でもある。

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 『阪急電車』
 中谷美紀主演。
 阪急今津線往復路でのできごと。

 観るべき映画。
 映画が終わった後も、映画館の外に「やさしさ」を持っていきたい気持ちにさせる。
 じっくりした味わいあり。

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2011年02月19日

『太平洋の奇跡』ー歩兵の本領


 2月18日、夜に『太平洋の奇跡』を観る。
 「リーダーシップ」を考える映画。
 太平洋戦争をテーマにする映画の中では
 秀逸と思う。

■「歩兵の本領」ーyou tubeよりー

http://www.youtube.com/watch?v=AVFc-Km_KUo&NR=1
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2010年08月27日

■世界の映画ー『ANZACアンザック』ーオーストラリア

本日のブログ関連写真
http://justice.netspace110.jp/blog/blog_movie_anzacs.html

 手元に『アンザックス Part 1ガリポリ攻撃作戦 (原題:ANZACS; The war down under)』と題するVHSビデオがある。オーストラリア映画、1984年の作品だ。箱の正面に、翌年の『クロコダイルダンディ』の主人公となったポール・ホーガンが小銃を抱えている写真がある。
 「ガリポリ」。
 日本人にはまったくと言っていいほどなじみのない地名。特段の思い入れもない。
 しかし、オーストラリアにとっては、はじめて志願兵によって軍隊を組織し、海外に派兵した最初の作戦。
 しかもオスマントルコ軍が防衛戦をはる海岸へ上陸するという後からみれば無謀な作戦で相当数の犠牲者をだしている。それでも、大英帝国軍に劣らず勇猛果敢な戦闘ぶりをみせたのも事実。いわゆるオーストラリア・ニュージーランド連合軍、ANZACの名が世界に広まった。同時に、海外派兵がきっかけて、オーストラリアの国家意識も高揚することとなる。
 オーストラリア、ニュージーランド軍団のガリポリ上陸の日、4月25日は、国民の祝日になっているという。
 映画は、ガリポリの闘いから、フランス戦線への転戦を描いたもの。主人公は、オーストラリアで成功を収めた富豪の息子、マーティンとその幼なじみフラナガンが属する部隊のガリポリでの闘いと、40名中6名のみ生き残ってフランスへ転戦する様子を描く。フラナガンはガリポリで戦死。マーティンは、フランス戦線で重症を負うが、フラナガンの姉で従軍看護婦の看病を受けて助かる。名脇役を務めるのが、ポール・ホーガンの扮するパット。勇敢で機敏な兵士を演ずる。
 テレビドラマをまとめたもので、第2巻もあるのだそうだが、入手できないでいる。
 ブログ編者の評価は、Cではなく、B。
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2010年08月23日

世界の映画ー『GALLIPOLI』ーオーストラリア

本日のブログ関連写真
http://justice.netspace110.jp/blog/blog_movie_gallipoli.html

 ANSACSーオーストラリア・ニュージーランド連合軍をいう。第1次世界大戦のとき、初めて結成された。そして、『ガリポリ』の戦い。遠征軍が編成され、エジプトカイロの砂漠、ギザのピラミッドの見える場所で、訓練を経てトルコに上陸。その上陸地点を間違えて、トルコ軍の橋頭堡の前に前進を阻まれる。
 多大の犠牲を払って、ある日、撤退を決意する。

 そんなオーストラリアの歴史を背景にできた映画が、『GALLIPOLI』だ。
 短距離選手として競ったふたりの志願兵、そのひとりがなんと「メル・ギブソン」。若い。
 マーク・リーが扮するもう一人の陸上選手とよきペアを組んで、オーストラリア大陸の横断、志願兵、カイロでの訓練、そして犠牲を強いられながらも悠々と過ごすオーストラリア軍ガリポリ戦線。
 

 だが、軍司令官の硬直した命令が下る。
 機関銃と散兵線で固めるトルコ軍の陣地に、白兵突撃が命じられる。
 伝令に立つメルギブソン。最後に、上級指揮官から、突撃命令の中止が伝えられる。
 必死にかけるギブソン。
 第3波、最後の攻撃を命令しようとする前線指揮官。ギブソンがそこに到着する寸前に、笛が鳴り響く。
 
 無謀な突撃が始まる。
 鉄の足、豹の早さを誇るマーク・リー。
 だが、トルコ軍の連射機関銃が容赦なくその胸を貫く、、、、

 映画としては単純極まりないのだが、オーストラリア好きのブログ編者が、ネットで探した中古DVD。
 オーストラリアからカイロ、トルコへと、ちょっとした事情で親しみを覚える場所を移動する主人公達に深く共感。
 勝手であるが、B級映画とランク。
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2010年08月22日

■世界の映画を観るーアメリカの定番ー『明日に向って撃て!』

*本日のブログ関連写真
http://justice.netspace110.jp/blog/blog_100816_movie.html

*関連URL 『雨に濡れても』 YOU TUBEから

http://www.youtube.com/watch?v=HYEvz0oniCM&feature=fvw

http://www.youtube.com/watch?v=S2OdPDEG6aQ&feature=related

 「世界の映画を観る」シリーズの最後、アメリカの定番、『明日に向って撃て!』。原題は、 Butch Cassidy and the Sundance Kid。出演、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード。そして、キャサリン・ロス。映画の前半に登場するB・J・トーマスの「雨にぬれても」のシーンは明るい。
 あらすじは簡単。1890年代の西部。家畜泥棒と銀行強盗が稼業の2人組のガンマン、ブッチ・キャシディ(ポール・ニューマン)とサンダンス・キッド(ロバート・レッドフォード)の物語り。列車強盗を繰り返すが、やがて鉄道会社の雇うプロに追い詰められ、逃れるようにボリビアへ。スペイン語のできるサンダンスのガール・フレンド、女教師のエッタ(キャサリン・ロス)とともに。ここでも銀行強盗を繰り返し、「ヤンキー泥棒」として有名になる。一度は、錫山のガードマンとなったが、結局守るよりも盗むほうがよく、鉱山の給料強盗になって追われる。最後に、田舎の町で食事をしようとしたところ、前に盗んだ家畜から足がつき、警察に通報される。警察だけでなく、ボリビア軍も動員されて囲まれる二人。オーストラリアに行って強盗を働く夢を語りながら、2人は二丁けん銃をもって飛び出す、、、、アメリカン・ヒーローの典型。憎めない悪。しかし、死で償う。
 公開が1969年の9月という。ブログ編者が高校1年になった年か。世界が学生運動という今と全く異質の動力源によって政治の時代に突入した時代。その時代と微妙に絡みながら、アウトローとして消えていった二人の姿。どこかその後のわかもの達を暗示していたのかも知れない。
 こんな死に方にすっと感動を覚えないのは、「アラフィー」より「アラカン」に属しつつある年代になってはじめて見るからなのかもしれない。高校2年生の頃、高校の文化祭向けにクラス映画を作り、主人公になったことがあるが、その頃にこの映画をみておいたらよかったと思う。
 客観的には、超A級映画なのだろうが、ブログ編者の世界では、C級であった。
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2010年08月17日

■世界の映画を観るー香港映画ー『ウォーロード/男たちの誓い』

*本日のブログ関連写真
http://justice.netspace110.jp/blog/blog_100815_movie.html

 『ウォーロード/男たちの誓い』、THE WARLORDS / 投名状。
 俳優に、ジェット・リー、アンディ・ラウ、そして日本の金城武が並ぶ名映画。
 ざっとしたストーリーは、19世紀末清王朝時代のこと。太平天国の乱を鎮圧しようとする清の将軍・パン(ジェット・リー)と、これを助けることとなる2人の盗賊・アルフ(アンディ・ラウ)とウーヤン(金城武)。3人は、義兄弟の契り、「投名状」を結んで固く結ばれる。以後、パンは太平天国軍を次々と倒す。そして、西太后の覚えもめでたく、その功労を讃えられて江蘇の総督に選ばれる。だが、清朝の官僚としての出世を期待するパンと、村の仲間を思い戦地から離れようとするアルフの間にいつのまにか隔たりが生じる。そして、もっと悪いことに、実は、3人が出会う以前に、パンとアルフとが将来決裂する種がまかれている。太平天国軍との戦いで、パンは指揮する軍勢を壊滅させられる。失意のまま放浪するとき、ある女性に救われ、一夜を共にする。翌日、盗賊の施しを受ける人々の群れを遠く見守っているときに、ウーヤンに挑まれる。ウーヤンを組み伏せるパン。それが3人の出会いであったが、パンが一夜をともにした女性は、彼らとともにその根城にする村に戻ると、アルフの妻であることが分かった。3人は、村を守るため、盗賊団をそのまま清国軍に組み入れることにする。そのとき、パンを長兄とする義兄弟の契りを結ぶ。『投名状』を交わす。その後は太平天国軍を破る功績を立てて、パンは総督の地位に任じられる。
 だが、パンは、邪魔になったアルフを裏切って罠にはめて暗殺する。ウーヤンは、アルフの妻を不倫の科で責めて刺す。そして、アルフに対する不倫と暗殺を咎めて、総督就任の日にパンも襲撃して斃す。義兄弟を裏切る者は、義兄弟と言えども死をもって報いる、という投名状の誓いに従って。
 ところが、ウーヤンの刃がパンを貫こうとしたその瞬間に、祝福の空砲が鳴る。そして、パンの背中には、その砲声にかき消されるようにして、狙撃手の銃弾が次々と打ち込まれる。西太后が、自ら選んだ官吏を自ら抹殺したものか、パンの軍隊が壊滅するのを放置した『塊軍』を支配する他の大臣の差し金か、、、謎は未解明のまま、ウーヤンが犯人として処刑される。3人それぞれが非業の死を遂げて終わる。
 戦争シーンのアクションなどは、おもしろい。だが、バックの人間関係、利害関係がいまいち不明確。3人の投名状の瓦解、3人の死の不条理さがうまく出てこない。「死」の事実だけがやけに目立つ。人の死が軽すぎる。また、金城武が好演技を演じているウーヤンだが、映画内の「主人公性」の比重もよくわからない。不得要領になる映画で分類は、『C』級だ。

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2010年08月15日

■世界の映画を観るー『提督の戦艦』ーロシアー

*本日のブログ関連写真
http://justice.netspace110.jp/blog/blog_100814_movie.html

 世界の映画を観るー『提督の戦艦』ーロシアー.。
 原題は、THE ADMIRAL。2009年、ロシア作成の映画。ハリウッド映画なみのアクションの躍動性はないが、社会性をストーリーに盛り込める歴史をもつロシアならでは、の奥行きがある。
 帝政ロシア時代の華麗さと、革命ロシアへの変動と矛盾、、、、社会主義体制が崩壊し、自由経済に移行しつつあるロシアであるから描ける歴史を総括する映画。
 帝国海軍の提督、コルチャークが、第1次大戦でロシア海軍を率いて活躍。その海戦シーンは迫力がある。黒海艦隊司令長官として任に付くが、ロシア革命発生。
 ケレンスキーの好意でアメリカ亡命の機会を得るが、赤軍に対抗して白軍を指揮して戦う。最後にイルクーツク攻防戦で敗れて捉えられ、赤軍に銃殺される。
 その間に、同僚であった友人の妻、アンナとの不倫の愛の軌跡が描かれる。夫が赤軍への協力を近い、シベリア艦隊武装解除のため派遣先に向かう途中、コルチャークが戦っているとの報に接する。アンナは、列車を降りて彼のいる陣営へ。看護婦として働きながら同じ陣営で戦うアンナ。
 イルクーツクに向かう列車の中での結婚の誓い、そして破局へ。コルチャークの逮捕についていくアンナ。35年幽閉される。
 最後に、映画は、ふたりが果たせなかった夢を空想する、老いたアンナを描いて終わる。 きらびやかな舞踏会でふたりでダンスをすること。
 帝政ロシア時代の華麗、華美なホールでの貴族、将校達の踊り、その輪の中にいる二人。半世紀以上も前に思いを馳せるアンナのひとみを映し出して、映画が終わる。
 じっくりと味わえる映画。
 ハリウッド版アメリカアクションムービーと異なる味の深さ。
 アンナ役の女優エリザヴェータ・ボヤルスカヤ。美貌と演技力抜群。よきかな、よきかな。
 この映画は、間違いなくB級である。

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2010年08月13日

■世界の映画を観るー『U.N.エージェント 』ーフランス、ポーランド、イタリア

*本日のブログ関連写真
http://justice.netspace110.jp/blog/blog_100813_movie.html

 世界の映画を観るー『U.N.エージェント 』ーフランス、ポーランド、イタリア。
 原題は、フランス語で、Resolution 819。2008年、仏=ポーランド=伊の合作。基本は、フランス語。字幕スーパー有り。
 実際に起こった事件"スレブレニツァの虐殺"を元に描いた戦争ドラマ。
 ボスニアの紛争中、95年7月11日、実際に起きた事件という。実は、詳細は知らない。国連決議で安全地帯に設定されたスレブレニツァから、8,000人以上のボシュニャク人ームスリムが消息を絶った。後に虐殺されたことが明らかになる。ユーゴ問題について特別に設けられた国連レベルの国際刑事裁判所ー旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(ICTY)は、ジャック検察官を派遣して捜査を命ずる。映画は、その捜査の過程を描く。民族虐殺の悲劇、真相を解明するために世界から集まる医師、鑑定医などなど。その努力によって、事件から3年かけてラトコ・ムラディッチ率いるスルプスカ共和国軍による虐殺が法廷で明らかになる。オランダ、ハーグにあるICTYの法廷場面も出てくる。前に司法通訳制度の比較研究で訪問した場所。なつかしい。 
 ブログ編者の趣味のひとつが、「アクション映画の中で、B級映画とC級映画を見極めること」。この映画は、残念だが、ストーリーの重さと社会性に頼りすぎ、映画自体のエンターテイメントとしての側面が消えている。C級。

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2010年02月04日

■『アバター』ー映画革命


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 ごく世間通りに、『アバター』を観た。普通版は封切りの日にハーバーランドで。そして先日3D版を三宮で観た。3Dの映画を観るのは初めてだ。その立体感に正直に感動したの。
 なによりもアバターのストリー展開と映像効果には感動した。
 映画は一応趣味なのだが、悪いことに、蘊蓄を傾けないので、あまり正確な知識がない。
 ただ、物心ついてからの映画史で、映画革命を起こしたといえる作品はいくつかあると勝手に思っている。
 まず『史上最大の作戦』。『大脱走』、『スターウオーズ』、『ターミネーター』、、、、
 その後は、概ね同次元の中の競争なので、いい映画はあるが、映画革命とは思わない。『300』も映像的にもストーリー展開もおもしろいが、まず従来のSF的ファンタジーのひとつ。
 しかし、、、アバターは違う。3Dの時代のリーダーとなる作品だ。
 DVDが発売されたら間違いなく買う。
 
posted by justice_justice at 23:46| ●教養ー映画 | 更新情報をチェックする
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