2015年08月26日

逮捕権限の行使ー日本のありかた

 もう解決済みの事件であるが,こんなことがあった。見出しをみよう。
 「【水平垂直】トヨタ女性役員逮捕/『例外なし』警視庁毅然」
 2015/06/29の産経新聞(朝刊)に掲載された記事だ。テレビニュースでも結構取り上げられたようだ。そろそろ忘れ去られようとしている事件であるが,,,
 「世界有数の自動車メーカー「トヨタ自動車」の常務役員、ジュリー・ハンプ容疑者(55)、米国籍=が、麻薬オキシコドンの錠剤を輸入したとして麻薬取締法違反容疑で逮捕された事件の衝撃が続いている。28日で逮捕から10日が経過。大企業相手に毅然(きぜん)と捜査を進める警視庁は一方で、株主総会後に逮捕に踏み切るなどリーディングカンパニーへの配慮もうかがわせる。人材の多様化が進む中、トヨタ初の女性役員の逮捕を受け、日本企業は新たな課題に直面している。・・・・」
 企業経営の側面はさておき,こんな事件で,社会的な身分や日米関係に配慮して,警察が身柄確保を躊躇されては困る。
 場合によっては,案外悪質であったりする余地はこの段階ではあった。共犯関係も不明であった。とすれば・・・記事が続く。
 「■偽装輸入で違法性疑う 総会・株価…捜査時期に配慮も
 「相応の理由があるから逮捕している。むやみにやっているわけじゃない」
 ジュリー・ハンプ容疑者の18日の逮捕から数日後、警視庁幹部はこう話した。
 ハンプ容疑者は逮捕当初から「麻薬を輸入したと思っていません」と容疑を否認。だが、別の警視庁幹部は「ネックレスに偽装して送っている。違法性の認識があったはずだ」と話す。
 実際、ハンプ容疑者が輸入した荷物からは、違法性の認識がうかがえる。小包は「ネックレス」として輸入され、中には玩具とみられるネックレスやペンダント入りの小箱があった。問題の錠剤は小箱の底や小さな紙袋など3カ所に小分けされていた。
 「明らかに逮捕が必要な案件。大企業の幹部だからといって許されない」(警察幹部)」。

 警視庁の毅然とした対応について,次のようなコメントを出した。
 甲南大法科大学院の渡辺修教授(刑事訴訟法)は、「逃走などといった捜査妨害の可能性は低いという前提があれば、容疑者の社会生活に折り合いをつけた上で逮捕を調整するのは正当な捜査手法」と説明する。
posted by justice_justice at 18:20 | TrackBack(0) | ■事件ー捜査から起訴まで | 更新情報をチェックする

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