2014年04月26日

街の音楽シーンと「国家警察」ーある無罪判決について

「元クラブ経営者に無罪/『ダンス、性風俗乱さぬ』/大阪地裁判決」
京都新聞2014/04/25 夕刊

 ロックを流す店で,客がリズムをとると,風俗営業法が規制の対象として許可申請を求めるべき「ダンス」になってしまうのか?
 いまどき,信じられないような「道徳警察」が今も続く。検察側は、規制対象のダンスを「享楽的で性風俗の秩序を乱す舞踏」と説明し,「客は薄暗い店で酒を飲み、大音量の音楽に合わせ踊っており該当する」と主張して,懲役6月、罰金100万円を求刑した。 ロックにあわせたアクション。これを享楽的と国家の側が決めつけ,しかも性風俗秩序を乱す舞踏などとレッテルを貼るのは,ジャズを「鬼畜米英」の「敵性音楽」として規制した第2次戦争中の国家統制と同じだ。時代錯誤である。
 そんな事件について,大阪地裁が無罪を宣告した。
***引用****
 金光被告は、2012年4月、大阪市北区のクラブ「NOON(ヌーン)」で、音楽機材を設置し客にダンスをさせ酒を提供した、として起訴された。
 判決は、規制対象について「享楽的な雰囲気を過度に醸成し、性風俗の乱れにつながる恐れが実質的に認められる場合に限られる」と指摘。被告のクラブでは、客がリズムに合わせステップを踏んでいるだけで、客同士が体を触れ合わせ踊っていたこともなく、わいせつな行為をあおる演出もしていないことから、許可は不要とした。ただ、規制そのものについては「善良な性風俗を維持し、重要な公共の利益になる。表現の自由の制約になっても必要かつ合理的だ。違憲ではない」との判断を示した。
**********

 妥当な判断だ。
 共同通信を通じて次のコメントを出した。
 とりあえず,京都新聞が掲載をしてくれた。

■警察の手法は時代錯誤
 渡辺修甲南大法科大学院教授(刑事訴訟法)の話 音楽を聞く客の動きを「性風俗を乱す享楽的なダンス」として警察が犯罪扱いするのは、第2次世界大戦中にジャズを米国の敵性音楽として規制した旧国家体制と同じ。現代では極めて不当で、当然の判決だ。警察は経営者と協議し、それぞれのクラブの状態が違法かどうか検討し、必要なら改善を求めるべきだった。事前に警察官を張り込ませて取り締まった今回のような手法は、時代錯誤も甚だしい。(共同)
posted by justice_justice at 09:15 | TrackBack(0) | ■裁判ー起訴された事件 | 更新情報をチェックする

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