2014年03月23日

■オウム真理教事件と裁判員裁判

■「オウム平田被告、懲役9年/長期逃亡『社会に影響』/東京地裁判決」
○2014/03/08 朝日新聞(朝刊)
 記事によると,,,,
 「1995年の公証役場事務長仮谷清志さん(当時68)拉致など3事件に関与したとして、逮捕監禁罪などに問われたオウム真理教元幹部平田信(まこと)被告(48)の裁判員裁判で、東京地裁は7日、懲役9年(求刑懲役12年)の判決を言い渡した。斉藤啓昭(ひろあき)裁判長は「教団の独善的思考に基づく計画的な犯行。自ら出頭したが、長期間の逃亡が社会に与えた影響は軽視できず、遅きに失した」と述べた。
 平田被告は、95年2月の拉致事件と同3月の宗教学者の元自宅マンション爆破事件は「事前に計画を知らされていなかった」と主張。同3月の教団東京総本部への火炎瓶投げつけ事件は起訴内容を認めていた。」
 裁判では元教団幹部の死刑囚への証人尋問があり、犯行を主導した井上嘉浩死刑囚(44)が検察側主張に沿う形で、拉致事件で「被告は事前に計画を知っていた」と語った。判決はその証言を「変遷や誇張がある」とし、検察側に沿う証言をした、犯行の中心人物の元幹部(47)=服役中=の証言との一致部分に限り信用できると判断。被告は計画を知っていたと認定した」。

 死刑囚が傍聴席との間を遮へいにして証言した事件について,裁判員は,どのような感想をもったか。
***引用***
 ■死刑囚尋問「胸痛んだ」 裁判員
 裁判員や補充裁判員を務めた8人も判決後、会見で感想を語った。
 裁判では元信徒12人の証人尋問があった。「当時は思考停止している人が多かった」「宗教は幸せになるものと思っていたが、みんな不幸になり、悲惨。恐ろしい」などと振り返った。死刑囚の証人尋問を経て複数の裁判員が「死刑制度に疑問を感じた」と口にした。ある裁判員は「死刑制度に反対ではない」としつつ、「目の前にいる、この人が死刑になってしまうのかと考えさせられた」。精神面での負担から発熱したと打ち明ける裁判員もいた。高校生で入信した井上嘉浩死刑囚(44)について、ある裁判員は「この人の人生は一体何だったのかと、胸が痛んだ」と口にした。
********

 ブログ編者の感想は,次の通りである。

■「狂気の犯罪」見つめた市民
 <渡辺修・甲南大法科大学院教授(刑事訴訟法)の話> 19年前、若者たちが社会を破壊する側に回った事実を、裁判員は今回の法廷で目のあたりにした。その原因を裁判官とともに見つめて宣告した判決は、同じ過ちを回避したい、社会の思いを示しているように見える。社会に芽生えた狂気の犯罪を市民自身が受け止め、再発防止を考える契機となる、重要な裁判員裁判になったのではないか。
posted by justice_justice at 19:45 | TrackBack(0) | ■裁判員裁判ー一般 | 更新情報をチェックする

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