2014年01月19日

■裁判員裁判と審理長期化ー市民主義の挑戦

■「裁判員裁判/審理長期化懸念8割超/岡山弁護士会/会員アンケート/被告に選ぶ権利を/公判前手続きの延び指摘」
山陽新聞2013/05/18(朝刊)
 岡山弁護士会でしばらく前に,2009年に導入された裁判員制度が3年目の検証時期を迎えたことから、改善に向けた提言をまとめるアンケートを実施したという。裁判員裁判を経験した弁護士70人を対象に行ったもので,39人が回答したという。
***引用***
 「裁判員制度導入で審理期間は長くなった」―。岡山弁護士会が、所属弁護士に対して行った裁判員制度に関するアンケートで、8割以上がこう答えた。これを受け、同会は「迅速な裁判を受ける被告の権利が保障されていない」として、被告に裁判員裁判を受けるか選ぶ権利を与えることなど制度の見直しを提言している。・・・起訴から判決までの審理期間が長期化したと答えたのは33人。最大の原因として公判前に事件の争点を絞り込む「公判前整理手続き」を挙げ、6割超の23人が「迅速かつ充実した争点整理ができていない」と回答。理由には「検察官の証拠開示が遅い」と指摘する声が多かった。
 岡山地裁では、初めて裁判員裁判が行われた09年10月から今年3月までに71件で判決が言い渡され、審理期間が最長だったのは、女性への性的暴行をめぐる事件で、1年半を超える546日だった。
 この傾向は全国的にも顕著となっている。最高裁の調査によると、平均審理期間は制度導入前(06〜08年)の裁判官裁判の6・6カ月に対し、昨年7月末までの裁判員裁判は8・5カ月。公判前整理手続きの平均期間だけで6・0カ月と、3カ月以上延びている。
 実際に裁判員裁判を担当した岡山弁護士会所属の30代男性弁護士は「起訴内容を認めている被告が審理期間が長いと、不満を漏らしたことがある」とし、別の弁護士は「自白して争点が乏しい場合は、被告が裁判員裁判を望まないケースもあった」と明かした。
 こうした結果を受け、同弁護士会は被告人に裁判員裁判か裁判官裁判かを選択できる権利を与えるべきと提案している。
****
 こんなコメントを当時出した。

■甲南大法科大学院の渡辺修教授(刑事訴訟法)は「被告は短期化よりも、納得できる充実した審理を望んでいる」と強調。その上で「逮捕直後から十分に接見し、有利な証拠の調査も行い、被告とチームで裁判に向かう姿勢が重要」と刑事弁護の質に注文を付ける。
posted by justice_justice at 05:21 | TrackBack(0) | ■裁判員裁判ー一般 | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。