2014年01月17日

<BOOK>John Grisham Litigator  2011 <BOOK>John Grisham Litigator  2011

<BOOK>John Grisham Litigator  2011
 キャリーバッグの中に必ず原書の小説が入っている。中でも,グリシャムの法律家小説は安心感をもって読めるので,よく行動を共にする。もっとも幾つかの作品を厳密に読み込むと,駄作と圭作になる。だが,クリアな(日本人にも分かりやすい)英語で,テンポの早いストーリー展開によって,法の世界のフィクションをまとめている。だから,海外の本屋であれこれ悩むくらいなら,と彼の本を選んでキャッシャーに運ぶ。
 もっとも,その割に,ポケットブックを開き始めてから,電車の行き帰りなどに読むだけなので,最後の頁に来るまでに2月〜3月と時間のかかる,のんびりした読書にもなるが,まあ,やむをえない。
 さて,”Litigator”。
主人公David Zincは,トップローファームに就職できた,ハーバード出身のトップローヤーであったはずだが,ある日,時間制で稼ぎを積み上げなければならない,その生活に嫌気がさして飛び出してしまう。
 向かった先は,しがない中年男ふたりが,Ambulance Chaserなどで仕事をするうさんくさい法律事務所。なにを思ったのか,ある大手製薬会社販売のある薬が副作用を起こすと見込んで,集団訴訟を構える。が,とんでもないガセネタつかみで,訴訟費用ばかりかさむが,勝訴の見込みなし。連邦地裁での陪審員裁判も放棄。未経験のDavidが後始末をするはめになり,事務所経営は破綻。先輩格ふたりの人生も破綻する,,,,
 その伏線として,Davidは,メイドの孫,ミャンマー人の子どもが,鉛中毒になっており,その原因が外国製のおもちゃであることを突き止めている。そして,この輸入元は,アメリカの大手玩具メーカー。見込みのない薬害訴訟で落ちこんでいる一方で,主人公は,玩具メーカー相手に訴訟をほのめかす。
 薬害訴訟には敗訴となるが,玩具メーカーは,巨額の和解に応じて一件落着。しかも,密かに,ライバル会社の問題ある玩具のリストの提供も受けた。かくして,古き良きFineley & Figgは解散し,ロートル2人は,和解金の分け前で隠退。Davidは,独立して,Class Actionの専門家として意気揚々と明日に臨む,,,,
 こんなストーリーだ。おもしろいし,元気が出てくる。また,海外に出たときに,グリシャム本を数冊ため込んでおこう。
book litigator.jpg

posted by justice_justice at 00:13 | TrackBack(0) | ●教養ー読書 | 更新情報をチェックする

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