2013年12月15日

■奈良・警察官発砲事件ー控訴審も無罪指示

朝日新聞平成25年2月1日(夕刊)
「発砲警官、再び無罪 奈良で逃走男性死亡 大阪高裁」
以下,記事引用。
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 奈良県大和郡山市の国道で、逃走車の助手席の男性(当時28)が警察官の発砲を受けて死亡した事件で、殺人と特別公務員暴行陵虐致死の罪に問われた警察官2人に対する付審判(ふしんぱん)=キーワード=の控訴審判決が1日、大阪高裁であった。森岡安広裁判長は殺意や発砲の違法性を認めず、無罪(求刑懲役6年)とした一審・奈良地裁の裁判員裁判の判決を支持。検察官役の指定弁護士による控訴を棄却した。
 事件は2003年9月10日に発生。県警の自動車警ら隊巡査長だった東(ひがし)芳弘被告(36)と機動捜査隊巡査部長だった萩原基文(もとふみ)被告(36)は、車上荒らしに関与した疑いのある逃走車を止めるため、別の警察官と拳銃を8回発砲。うち2人が撃った計2発が助手席の高壮日(そうじつ)さんの頭と首に命中し、死亡した。
 森岡裁判長は、2人が発砲した助手席側の窓には黒い遮光フィルムが貼られ、被害者の姿は見えていなかったと指摘。昨年2月の一審判決と同様、至近距離から運転手の左腕を狙った発砲で、殺意はないと判断した。指定弁護士側の「至近距離からの発砲で照準を外すことはありえず、殺意は明白」との主張は退けた。
 また、車が前進や後退を繰り返しながら逃げようと暴走し、一般人に危害を加える恐れがあったことなどを挙げ、「逮捕するには、すぐに拳銃を使用する以外になかった」と判断。警察官職務執行法が定めた拳銃使用の条件を満たし、違法性はないと結論づけた。
 事件をめぐっては、高さんの遺族が殺人と特別公務員暴行陵虐致死の容疑で奈良地検に告訴。不起訴処分となり、公務員の職権乱用を審理する付審判を奈良地裁に求めた。地裁は10年4月、「発砲は違法」と判断し、審判の開始を決めた。
 ◆キーワード
 <付審判>
 公務員に職権乱用があったとする訴えを検察官から不起訴とされた告訴・告発人が、法廷での審理を求め、裁判所が妥当と判断した場合に実施される裁判のこと。裁判所が審判開始を決めると、起訴と同じ効力を持ち、検察官役は、裁判所が選んだ弁護士が担う。最高裁によると、現行の刑事訴訟法が施行された1949年以降、地裁の付審判開始決定は、奈良の事件を除いて計20件(今年1月30日現在)ある。9件で有罪、10件で無罪・免訴が確定。1件は一、二審が無罪で上告中。

posted by justice_justice at 14:07 | TrackBack(0) | ■検察審査会・付審判 | 更新情報をチェックする

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