2013年12月14日

■堺署調書偽造事件についてー感想

■日テレニュース24『調書偽造、堺警察署元署長ら9人を書類送検』< 2013年12月13日 12:06 >

 去年、警察署内で起きた公務執行妨害事件への対応が適切だったように装うため調書を偽造した、などとして、大阪府警堺署の当時の署長ら9人が証拠隠滅などの疑いで書類送検された。
 証拠隠滅・虚偽有印公文書作成などの疑いで書類送検されたのは、堺警察署の元署長・仲井清警視正(59)ら9人。大阪府警によると去年、堺署の留置場で暴れた男を留置保護室に収容した際、実際は現場にいなかった巡査部長が指示したように調書が書き換えられたという。当時の署員7人が、2度にわたりウソの供述調書を作成、仲井元署長ら2人は、裁判の前に真実が書かれた調書を入手しながら、署内に保管したままにしていた疑いが持たれている。
 今年3月の裁判では、2人の警察官が、ウソの調書の内容に沿って偽証をしている。大阪府警監察室は、書類送検された9人を停職や減給などの処分、当時の刑事部長を「警察庁長官注意」とすることなどを発表したが、「組織として隠ぺいを図ろうとした意図はなかった」としている。

■あるマスコミ関係に,次のようなコメント原稿を送付した。

 密室取調べで虚偽供述を調書にする捜査手法が定着しているが,書類の作文で事実を隠蔽する体質は警察に根深い。社会が「完璧な警察」を求めすぎることも一因だが,書類操作で「ごまかす」官僚体質の根深さが直接の原因。ミスを認めて対策を講ずるオープンな危機管理意識も薄い。

 改善には,「ミスしない」と同時に「ミスを隠さない」意識改革のための研修が要るが,さらに警察署の内外を問わず容疑者と警察官のやりとりはすべて録音録画する捜査の「IT化=可視化」の徹底が不可欠だ。偽造調書を黙認する検察庁・裁判所の姿勢も疑問だ。

 事件捜査に携わった警察官の偽証が判明したなら,検察は直ちに強制捜査に着手するべきなのに,警察の動きを見守る甘い姿勢をとっていることも,調書偽造を生む構造を支える。偽証した警察官らの証言を元に公務執行妨害罪で有罪を認める裁判所の姿勢は「犯人必罰」こそ正義と勘違いしている。「適正手続なくして厳正処罰なし」という司法のあり方に立ち返るべきだ。

 真犯人が処罰を免れる深刻な事態について社会の側も一時は甘受してでも,警察の隠蔽体質改革に取り組むべきだ。
posted by justice_justice at 07:42 | TrackBack(0) | ■事件ー捜査から起訴まで | 更新情報をチェックする

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