2012年05月28日

■裁判員裁判ー弁護士のプレゼン力

ネットをみていると、朝日新聞の配信記事が目に入った。
「朝日新聞デジタル> マイタウン> 佐賀> 記事裁判員裁判3年、評価と課題」だ。2012年05月28日配信である。 
 裁判員裁判の法廷について、次のようなまとめがなされている。

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 「地裁のアンケートからは、法廷での説明が「わかりやすかった」と答える裁判員が、年々減っていることが明らかになった。
 「裁判での説明が分かりやすかった」と答えた割合は、裁判官が100%(09年)から88・9%(11年)に減少、検察官は83・3%(09年)から72・2%(11年)に、弁護人は66・7%(09年)から36・1%(11年)に急落した。
 地検では、制度の開始時から、裁判を担当する検察官が幹部らの前で、冒頭陳述や論告のプレゼンテーションを練習し、本番に臨んでいる。地検の森永太郎次席検事は「分かりやすい立証を心がけ、理解は得られていると思う」と話す。
 一方の弁護側は、検察のように組織だっていないため、検証する機会が少なく、裁判員のなかには「検察のプレゼンが弁護側を圧倒していた」(40代男性)と話す人もいる。」
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 「わかりやすさ」。

 事件のポイントと、被告側の主張、その根拠、とくに証拠との関係。
 これを過不足なく、裁判員にプレゼンすること。
 確かに、練習が要る。個人の資質に委ねていていい法廷技術ではない。
 弁護士の「質保障」の問題だ。
 個々の弁護士の努力に任せていい問題でもない。
 個々の弁護士の善意とボランティア精神の枠内に置くことはできない。
 「国選弁護人」による裁判員裁判の場での、我が国の「正義」のかたちが問われている。
 
 せめて、プロの"litigator"としての研修の機会を増やし、その修了証がある者を優先して国選弁護人に任命するとともに、その場合には、はっきりと報酬もアップする、といったことはできないだろうか。


 

posted by justice_justice at 16:16 | TrackBack(0) | ■裁判員裁判ー一般 | 更新情報をチェックする

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