2011年12月30日

『ガリバー旅行記』ー原書講読

ガリバー旅行記。
 「小人の国」での冒険で知られるスイフトの名作。ブログ編者も50年以上前に、小学館の子ども絵本で読んだ記憶がある。海峡を歩いて渡り、敵国の戦艦を紐でくくって引っ張って奪い取る冒険談が強く心に残った。
 が、実は、全編を精読したことはこの年になるまでなかった。しばらく前に、「ラピュタ」と「ヤフー」の二語に心引かれるものを感じた。このため、この際原書を通読することとした。
 小人の国では、敵の軍船をそっくり奪ってきたのにも拘わらず、宮廷内の争いから、反逆者扱いにされる主人公。理不尽な扱いに嫌気をさして敵国に渡り、そして、小人の国を離れる。
 空中を飛ぶラピュタ。しかし、地上では、意味のない「プロジェクト」を推進する「ラピュタ」の学者達。排泄物から、元の食品を作り出す実験を繰り返す奇妙な知的集団の存在。
 巨人国・ブロブディンナグから、「フイーナム」と「ヤフー」へ。馬と人の対比が面白い。
 理性的であり、道徳的であることが存在そのものであるフイーナムにとって、悪徳、詐欺、、、など反道義的であることという事実も、これを記述する言語もない世界。ガリバー船長がもっとも嫌うヤフーの属性は「高慢」であること。「ヤフー的」な消極的属性は、すべてここから発する。
 小人、巨人、ラピュタの住人、馬の理性人、、、「人」を巨視的大局的に見る達観。swift.jpg永遠の名作であり続ける所以であろう。
 大学受験の時からであろうか、受験のためだけの英語学習に嫌気がさして、「原書を読む」決意をしたのは、、、。サマセット・モームの『人間の絆』を受験時代に読み上げたのが、逆に英語力強化の自信につながったことを覚えている。以来、2,3の原書ー小説から研究書までーをいつも併行読書している状態が続いている。もっとも、さほどの読書家ではないのだが、、、

posted by justice_justice at 07:53 | TrackBack(0) | ●教養ー読書 | 更新情報をチェックする

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