2011年12月22日

■交通事故ー犯罪類型のありかた

毎日新聞ネット配信、2011年12月17日 19時52分

■クレーン車事故:運転中「てんかん」どう判断/19日判決

この記事を引用する。
***(引用)***
 栃木県鹿沼市で4月、クレーン車を運転中にてんかん発作を起こし、小学生6人をはねて死亡させたとして自動車運転過失致死罪に問われた同県日光市大沢町の元運転手、柴田将人被告(26)の判決公判が19日、宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)である。起訴内容に争いはなく量刑が最大の争点。検察側は法定刑の上限である懲役7年を求刑したが、遺族は納得していない。一方で、判決を機に「てんかん患者の運転」への偏見が助長される恐れがあり、専門家は正しい理解を訴える。

 「悪質性は『自動車運転過失致死罪』では評価し尽くせない」。検察自らが起訴した罪名を否定するかのような異例の論告。法定刑(最高懲役20年)がより重い危険運転致死罪での起訴を見送った無念さをうかがわせた。

 遺族も「単なる過失ではない」「やりきれない」と訴え、同罪の適用を望んだ。だが、無謀な運転に対し「故意」の責任を問う同罪は、飲酒や高速走行などに適用対象を限定し、てんかん発作は対象外だ。今回は例えば、運転開始時点で既に意識がもうろうとしていたなど正常な運転が困難だったことを立証する必要があり、宇都宮地検は断念した。

 捜査・公判を通じ▽3年前にも発作に伴い重傷事故を起こした▽持病を隠して免許を取り就職した−−などが明らかになった柴田被告。「(事故の)予感がした」とも供述した。
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この件について、次のコメントを出した。

 柴田被告について渡辺修・甲南大法科大学院教授(刑事訴訟法)は「故意と過失の中間にあった」とみる。現行法では過失罪での起訴はやむを得ないが「人の生命・安全に無頓着な態度で事故を起こしたときに、過失よりも一段重く処罰する犯罪類型を立法化すべきだ」と提案する。
posted by justice_justice at 23:56 | TrackBack(0) | ■裁判ー起訴された事件 | 更新情報をチェックする

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