2011年11月13日

■神戸市元町界隈ー気品のある文化街

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 11月12日の土曜日。休憩日。10月末から2週間余り、早朝から深夜まで「動く」仕事をしていた。刑事事件は「力仕事」である。
 とくに、逮捕から勾留へ移る時期前後と、さらに否認事件の場合、連続的に夜間接見を必要とする。そして、検察官の最終処分決定前後から起訴、保釈申請へと向かう時期も同じく気を抜けない。
 本務も疎かにできないから、自ずとキャリーバッグを引っ張って最寄りの駅まで始発電車を目指して家を出る日が続く。院生には「1日=13時間」を学習の目標にするよう、常々注意を喚起しているが、少なくとも物理的にみたとき、ふとんに入るごく限られた時間を除いて、この2週間はフルに「仕事に関連づけた時間」しか過ごさないでいた。
 別にことさら書くべき事でもなく、プロであれば当たり前ではないかと思うが、但し、疲れはする。で、土曜日は休憩日に決めた。
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 まずは、文字通り、「目の保養」のために神戸市立博物館で、「和ガラスの神髄」展、古地図企画展「鎖国下の世界知識ー観光された世界図」展、そして、ギャラリーでの「山下摩起展。和ガラスの神髄では、江戸中期から明治初期までのガラスを材料とする食器を並べている。ビイドロ、ギヤマンと呼ばれた頃からの繊細な技術を駆使した食器。皿一枚にも職人の「美」を込める思いが伝わる。
 そんなよき作品群を見ておくと、その足で歩いた元町辺りの家具屋で並ぶ作品は、いくら備前ものの高名な作者の手になると言われても、迫ってくる美の重みが違いすぎて、かえって提示される金額との落差に気持ちがついていけなくなり、店をでることとなる.
古地図の展示もみごと。18世紀半ばには、世界地図は、ほぼ今と同じ程度の精度を持っている。地中海から紅海を経てインド洋へ。インドの形から、東南アジアの諸島をへて日本の並び方も正確だ。博物館のHPでの解説では、「享保期以降は、八代将軍徳川吉宗(よしむね)の蘭書(らんしょ)の一部解禁によって、蘭学の影響を受けた東西両半球図が作成され、19世紀初頭には幕府天文方(てんもんかた)によって、世界最高水準の世界図を刊行するにまで至りました」とある。
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 その一方で、「鎖国」を維持した精神風土。よし・あしは別として、「海洋国家」日本の哲学の独自性はこの時代に作られ、その枠組みを今も抜け出られないままである。
 そんなあれこれを考えつつ、南京街に出て、例のごとくの店頭屋台での食べ歩き。ひとつおまけしてもらったごま団子の串や、新たに登場した北京ダックの包み、ちまきとシュウマイとデザートの蒸し団子、、などなど。
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 その後、しばらく散策。夕食は、妻と落ち合って、一緒に、元町駅北側にあるペルシア料理の店で楽しんだ。シンプルで中近東を思わせる味わいに納得できた。

■PARS CUISINE  パース・クズインhttp://gourmet.walkerplus.com/188184079001/
posted by justice_justice at 15:36 | TrackBack(0) | ●教養ー美術・音楽・博物 | 更新情報をチェックする

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