2011年10月17日

■証拠改ざん事件ー元上司の責任

■「元特捜、古巣と対峙*証拠改ざん隠蔽公判*「法廷立つ理由ない」*両被告*プライド懸け否認」。すでに、公判が粛々とはじまっている証拠改ざん事件の元上司達の裁判。北海道新聞2011年9月12日(夕刊)は、こんなタイトルで裁判の様子を紹介している。
 今回起訴された事件の要旨を引用すると、、、
 「大坪弘道被告、佐賀元明被告の起訴状要旨は以下の通り(肩書はいずれも当時)。
 2人は大阪地検検事として、自ら捜査をすべき職務にあったが、同特捜部の前田恒彦検事が、文書偽造事件の証拠であるフロッピーディスクに記録されたデータを変造した、という証拠隠滅の罪を犯した者であることを知りながら共謀。
 《1》2010年2月1日ごろ、前田検事の犯行を知った同庁検事に他言を禁じた上、同2日ごろ、東京にいた前田検事に電話でデータ改変は過誤として説明するよう指示。同10日ごろ、前田検事から提出された「過誤によって改変された可能性がある」との上申書案を了承するとともに、自らまたは検察官を指揮し捜査をしなかった。
 《2》同2日ごろ、同庁で玉井英章次席検事に「データの書き換えだと公判担当の検事が問題としたが言いがかりにすぎない」と虚偽の報告をし、同3日ごろ、小林敬検事正に同様の報告をし、2人に捜査は不要と誤信させ捜査をさせなかった」。

 両被告人とも無罪を主張している。その様子を記事はこう伝える。
 「大阪地検特捜部の証拠改ざん事件発覚から1年、当時のトップ2人が法廷で古巣と対峙(たいじ)した。「法廷に立つ理由がない」。12日に大阪地裁で開かれた初公判で元特捜部長は、無罪を主張。自信に満ちた言葉からは元検事のプライドも垣間見えた。刑事司法を揺るがした事件の真相はどこまで明らかになるのか。検察側、弁護側双方の威信を懸けた攻防が幕を開けた。・・・罪状認否で元部長は、改ざん事件について「およそ信じ難くざんきに堪えない。監督責任を痛感する」と陳述。その後、2人とも落ち着いた様子で冒頭陳述を聞きながらメモを取るなどした」。
 こんなコメントを掲載してもらった。
*過失の主張は通らず
 渡辺修甲南大法科大学院教授(刑事訴訟法)の話 法律上、犯罪の告発義務を負う検察官は、犯人をかくまうなどの積極的な隠蔽(いんぺい)行為がなくても、捜査をせず放置しただけで不作為による犯人隠避罪が成立する。(検察側に都合よく)データが書き換わったという報告を受けた大坪元部長らが、詳しく事情も聴かずにミスと判断するとは考えにくく、改ざんを認識できなかったという主張は通らないのではないか。密室の取り調べででっち上げた郵便不正事件は、全国の検察に共通の病理の象徴。可視化の徹底で捜査の透明性を高めることが不可欠だ。
posted by justice_justice at 04:31 | TrackBack(0) | ■裁判ー起訴された事件 | 更新情報をチェックする

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