2010年09月25日

■特捜検事証拠かいざん事件ー「時限爆弾」発言騒動

■産経ニュース(ネット配信))2010年9月24日など24日の午後から夕刻にかけて、前田検事が、FDを被告側に還付した頃、事情を尋ねた同僚検事に「FDに時限爆弾を仕掛けた」と説明した、との報道がなされている。そして、この言葉が、FD偽造の動機を解明する重要な手がかりであるかのようなマスコミ報道が、しばらくは続くのだろう。マスコミ受けのする分かりやすい言葉だ。
 現に、ネットニュースの見出しも、【検事逮捕】「FDに時限爆弾仕掛けた」/同僚に故意の改竄を示唆」と仰々しい。
 しかし、と思う。
 マスコミ狂想曲の危険がないか。
 事件の経緯が不可解だからだ。
■ 検察官が被告側に開示したFDの内容に関する捜査報告書では、偽造証明書案の作成日付けが「2004年6月1日」であると記載されている。
 証拠開示は、上村、村木各氏の起訴後になされているはず。起訴日は、2009年7月4日である。
 検事の改ざんは、2009年7月13日。17日には、FDを上村被告側に還付している。
 検察側は、村木公判で、このFDはもとより、捜査報告書も証拠調べを請求しなかった。
■ さて。「時限爆弾」発言。
 日付を書き替えたFDを被告側に返却して、それでどうなるのか?
 この単語を手がかりに、ストーリーを作るとすれば、例えば、、、、
 いったん被告側に返却して管理を被告側に委ねておく、再度任意提出を求めて調べ直すふりをする、偽造証明書の保存日が6月8日であることがあらためて判明する、村木指示の時期と重なる、、、、そこで、証拠調べを請求する、、、、。
 しかし、現実には、そんなことはなされていない。
 そもそも当初の捜査報告書がある以上、こんなことをしても意味がない。
 もっとも、上村被告人サイドは、FDを証拠にする意欲を失うことは確かだ。
 その抑制をねらった? しかし、そもそもFDを返さなければ済む話だ。 
■ 逆説めくが、ほんとうに時限爆弾にするつもりなら、誰にも洩らさず墓場にもっていくつもりでやる。
 「時限爆弾をしかけた」、と改ざんの事実自体を、さも自慢げに漏らし始めたことにむしろ注目すべきだ。
 つまり、、、
 第1。この発言は、自分の不始末を認識した前田検事が、同僚検事にFD還付の理由を問い質したとき、さも意味ありげに、さもかっこいいことをしたかのように、見栄でふと使った言葉だ。
 第2。特捜の内部でこのことを洩らしても受け入れてもらえる、むしろ、密かに喝采を浴びるという意識が表れている。
 第3。証拠偽造をしても、内部からはもれない。同僚ももらさないという認識がある。

 つまり、前田検事の脇の甘さ、モラルの低下、規範意識の次元の低さと、こんなことを洩らしてもうちうちのことだから大丈夫と思っていたモラルの低さ。
 そして、洩らされた検事も、事の重大性をしっかりと認識して、断固たる行動にでられないモラルの低下。
 かくして、この言葉が意味があるのは、「特捜検察」の「職業」意識がこの程度であったことを示す言葉としてであろう。
■但し、問題が広がる。
 第1。特捜取扱い事件で「えん罪」が他にある可能性が高い。
 第2。少なくとも前田検事取扱い事件について、自白押しつけ、虚偽供述押しつけ、さらには、「証拠偽造、変造、捏造」の可能性が高い。
 第3。特捜事件について、国民は捜査協力を控える。情報提供はしない。内部告発はでてこない。特捜には頼れないという意識、特捜が動いても協力しなくても言い理由ができた。
 特捜の捜査力、検察の捜査力はかなり落ちる。
■刑罰権。
 近代国家の正当性を支える重大な機能。
 その出発点である捜査の原理が崩壊した。
 「検察が証拠を偽造する」、この事実が残る。
 刑罰権の基礎がくずれていく、、、、

 国家未曾有の危機、といっていい。
 法史レベルから見たとき、22世紀の歴史家は、この事件を「国家崩壊の出発点」と位置付けるか、「国家再生を促した事件」と位置付けるか、、、
 それは、我々にはわからない。
■いまできること。
(1)特捜事件の洗い直し
(2)前田検事取扱い事件の洗い直し
(3)特捜解散
(4)検察捜査、可視化の立法化
(5)警察庁直轄、特別捜査部新設。
(6)本件事件捜査のための監視委員会の設置。弁護士と学者などから検事を任命し、監視委員会の任務を負わせること、、、、等など。
 急がねばならないのだが、、、、
 官僚主義に支配された、鎖国意識の強い日本。
 迅速に動けるかどうか、、、。
posted by justice_justice at 09:00| ■「特捜崩壊」 | 更新情報をチェックする
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