2010年09月22日

■特捜検事証拠かいざん事件ー村木事件・上村事件余波

検事ーモラリティー崩壊。
この事件の特徴はこの言葉に尽きる。
そして、それがどこまで広がるのか、、、

 今回の特捜エリート検事による「証拠改ざん事件」。これを法史の流れの中で、大局的にはどうみるべきか。
 日本崩壊への奔流がもうひとつの、しかも、国家権力を支えるべき重大な「インフラ」=「検察組織」を崩した、と観るべきだ。
 その出発点に、「堤防決壊」がある。バブル経済とその崩壊である。1986年から4年強続くバブル景気とその後の株価暴落、湾岸危機、、、をきっかけに生じるバブル崩壊。
 その間にわが国が失ったものは、第二次世界大戦・太平洋戦争での「破壊」よりも致命的であった。
 何故か。
 資本主義、民主主義、自由主義。経済、政治、思想の根源を支える日本独特の文化的背景は、「勤勉、誠実、道義」といった日本型モラリティーでった。それが、バブル景気とその崩壊の両プロセスの中で一気に崩壊した。
 その裾野の広がりは、ながく続く。
 FDの証明書発行日の改ざん。これと似た事件をなんどか我々は観てきた。食品の賞味期限などの改ざんだ。食の安全にとってもっとも重要な情報を会社が組織的に書き替える。モラル崩壊のシンボルであった。
 そして、正義を守るべき殿堂ー検察庁にもそのモラル崩壊が及びつつある。真相解明ー犯罪の有無を確認するのに不可欠の証拠物を改ざんする検事。
 自室でか、執務室でか、どこでこれをやったものか、それもやがて分かる。
 事前に特捜内部であぶないゲームを主任検事がやっていることを知っていたのか、知らなかったのか、事後に報告を受けたのか受けていないのか、、、今は混沌としている。
 
 しかし、混沌とした図そのものを思い浮かべてほしい。
 捜査権限、公訴権、公判立会権、有罪判決執行権(刑罰の実現の権限)と、国家の正義の実現の全プロセスに責任を負う国家機関が、その権限を行使して、他でもない、犯罪をでっち上げるために、証拠を改ざんしたのだ。無罪を示すべき証拠を、有罪を示す証拠に代える、、、とんでもないマジックを彼らはできるのだ。
 あたかも映画『スターウオーズ』のフォースの力のダークサイドと同じだ。
 ジェダイ・ナイトのマスター、ヨーダと、暗黒のリーダー、パルパティーン。つまり、シス卿ダース・シディア。ふたりの違いはどこにあったのか。
 「フォースの力」の暗黒面も極めている点では実は共通していた。
 違いは、共和国と民主主義への忠誠心という「モラリティ」であった。
 前田検事とかれをとりまく大阪特捜周辺の検察関係者は、「フォースの力」の「ダークサイド」に引き込まれてしまった。その自覚も反省も今はなさそうだ。
 自浄作用、内からの改善はありえない。
 特捜部の組織解体しかない。
 特捜部は、21世紀日本には、もはや不要だ。
 「捜査力」の低下。つまり、市民社会が、彼らに正義の実現を期待しなくなる事態のことをいう。
 その恐ろしさを彼らはまだ自覚していない。組織防衛のレベルでしかみていないとしか思えないし、マスコミ、政界などの反応もそのレベルに留まる。
 国家史レベルでは、検察・警察の内部崩壊が国家の解体につながる。
 今、我が国は、21世紀にはいり、経済面での危機だけでなく、刑罰権行使という国家のもっとも重要な機能について麻痺状態に陥りつつある。
posted by justice_justice at 21:01| ■「特捜崩壊」 | 更新情報をチェックする
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