2010年01月24日

■法廷通訳研修会ー多元主義の徹底のために

 1月22日の「14法科大学院『不合格』」記事を間に挟んで今日24日まで慌ただしい中にも、意義のある時間を過ごしている。
 24日は終日、西鉄イン福岡2階のホールで、「法廷通訳研修会」を開催。各種言語を学ぶ60名あまりの参加者とともに、裁判員裁判の意義、裁判員裁判における要通訳事件の問題点、通訳人の行動ルール、「あいまいな表現」「主語のない表現」などの通訳に拘わる通訳技法、日本文化とコミュニケーションの理解の仕方の差などなど多彩な角度から裁判員裁判と司法通訳の問題を点検した。
 前日23日に西南学院の法廷教室を拝借して行った模擬裁判員裁判について、西日本新聞10年1月24日(朝刊、福岡ワイド)で写真とともに紹介がなされた。今回は、アフガン人の男性が同棲中の女性に暴力を振るい続けていたため逃げ出して他の男性のところにいたところ、ここに乗り込み脅迫など行い1月後には放火に及んだというものだ。
 被告人はアフガン人。すこし日本が分かるようになってきているが、むろん裁判のやりとりまで理解できる力はない。だから、裁判所も通訳人を選任する。
 他方ー現実にそうであってほしいのだがー聴覚障害のある人が裁判員になった場合、どうなるのか。これもあわせて手話通訳者集団に実地にやってもらうこととした。
 模擬裁判員裁判研修を踏まえて、こんなコメントを掲載してもらった。

■西日本新聞(朝刊、福岡ワイド)10・1・24
 「研究会の渡辺修甲南大学法科大学院教授は「プロの裁判官と違い、裁判員は通訳の印象をより受けやすい。研修を重ね通訳の質の向上につなげたい」と話した」。

■朝日新聞(朝刊、西部本社版)、10・01・24
 「同様の勉強会を東京、大阪、名古屋で開いてきた甲南大法科大学院の渡辺修教授(刑事訴訟法)は、勉強会後、『裁判員裁判は法廷のやりとりが中心。わずかな通訳のズレが事実認定や被告の印象のゆがみにつながる危険性がある』として、法曹三者、通訳者ともに意識の向上が必要だと指摘した」
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。