2009年10月07日

■神戸・裁判員裁判マスコミ・コメント(上)


kobe_090909_02.jpg

神戸地裁の初の裁判員裁判。3日連続傍聴した感想について、マスコミが取り上げてくれたので、整理して掲載しておく。
それぞれ掲載の機会を提供してくれたマスコミ各社には感謝したい。

 ショートコメントではあるが、学者としての責任で考えた上で発言させてもらっている。そうした機会を通じて、裁判員裁判制度をみる目をさらに深めることもできる。
 また、マスコミ各社の取材記者の鋭い質問にたじたじとなることもある。これもまた学者としてのものの見方を深めていくのに大変参考になる。

 繰り返しになるが、こうした取材の際に、声をかけていただいていることに深く感謝する。
■■審理について■■
■1:09年09月09日ー朝日新聞(朝刊)ー「(裁判員法廷/兵庫/ドキュメント:中)被告の心情、迫る問い/兵庫県」
「傍聴した甲南大法科大学院の渡辺修教授は『社会の側から事件を見た検察側と家庭内の事件と見る弁護側の意見を、裁判官と裁判員が評議の中でじっくり議論をしてほしい』」。

■2:09年09月09日ー読売新聞(朝刊)ー「◇裁判員法廷から」
 ◆市民感覚の質問評価/専門家 
 渡辺修・甲南大法科大学院教授(刑事訴訟法)は「市民目線の質問が相次ぎ、裁判員が真剣に事件を考えている様子がうかがえた」と話した。一方で、検察側については「視覚に訴える手法などは見事だったが、求刑は従来通り判決を見込んで重めにした印象」とし、弁護側については「最終弁論で量刑に対する考え方を示した点は、これまでになく評価できる」と述べた。

■3:09年09月08日ー産経新聞(朝刊)ー「神戸地裁/裁判員裁判/殺人未遂/弁護側証人で出廷/被害の父被告かばう」
 こうしたやり取りに、傍聴した甲南大学法科大学院(刑事訴訟法)の渡辺修教授は「裁判員はまさに市民の目線での質問をした。普通の裁判官がしないような質問で、強い感動を覚えた」と話した。


■■判決について■■
■4:09年09月09日ーNHKニュースよりー
「今回の裁判を3日間、傍聴した甲南大学法科大学院の渡辺修教授は、判決について、『今回のようなケースは従来の裁判でも執行猶予はついたと思うが、社会の中で被告を更生させる『保護観察』はつかないことが多い。被告の更生と家族の今後の幸せを願う裁判員の気持ちが反映されていると思う』と述べました。
 そのうえで、『市民の良識とプロの裁判官の法律知識をうまく組み合わさった判決で、裁判員裁判ならではの画期的で素晴らしい判決だ』と述べ、今回の判決を高く評価しました」。

■5:09年09月09日ー朝日新聞(夕刊)ー
 傍聴した渡辺修・甲南大法科大学院教授(刑事訴訟法)は「執行猶予判決で保護観察をつける例は少なく、裁判員ならではの判断だ。罪を犯した人を市民社会で見守る『人情裁判』とも言える」と話した。

■6:09年09月10日ー読売新聞(朝刊)ー
 渡辺修・甲南大法科大学院教授(刑事訴訟法)は「プロの裁判官だけの場合、最初の執行猶予に保護観察を付ける例は少ない。家庭ではなく社会が被告を見守らなければならないという裁判員の思いが、保護観察付きの判決に鮮明に表れた」と高く評価した。

■7:09年09月09日ー朝日新聞(夕刊)ー「(裁判員法廷)弱さ克服し家族と幸せに/神戸地裁、裁判員ら話し合い説諭文」
 ◇保護観察、裁判員ならでは
 3日間すべて傍聴した渡辺修・甲南大法科大学院教授(刑事訴訟法)の話 量刑はプロの裁判官でも同じだったかも知れないが、最初の執行猶予判決で保護観察をつける例は少なく裁判員ならではの判断だ。罪を犯した人を市民社会で見守る保護観察の仕組みを採用した「人情裁判」とも言える。市民の力が加わったからできた解決方法ではないか。

*写真は09年09月09日の神戸地裁と神戸地検の風景。
posted by justice_justice at 09:52| ■裁判員裁判ー神戸 | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。