2009年07月31日

■明石歩道橋事件と「起訴相当」決議


Akashi_Hodokyo00.jpg 明石歩道橋事件に関して、画期的なできごとがあった。
 当時、雑踏警備について、明石警察署副署長として責任を分担していたS氏について、検察庁の不起訴処分について、遺族らが検察審査会に審査を申し立てていたところ、今般、申立人の申立を根拠にした上で、 「起訴相当」
とした。
 実は、改正前の検審法の下でも、起訴方向への意見を表明するときにも、起訴相当の議決は珍しいものであり、多くは不起訴不当に留まるものであった。
 今回は、旧法のもとですでに2度も起訴相当の議決を検察審査会がおこなったのに、検察庁はこれを無視してきた。
 そして、改正検審法のもと、万が一にも、検察庁が3度目の起訴相当を無視したとき、再度の起訴相当の判断は、「起訴議決」として行われ、これは裁判所に対して公訴提起を行なう責務を負わせる効力をもつこととなる。
 裁判所は、指定弁護士に起訴状をとりまとめさせてこれを提出させて、審理を始めることとなる。
 ともあれ、検察庁は、直ちに自らの責任で、起訴すべきである。そこまで市民良識を無視するべきではない。
 21世紀の刑事手続は、「市民主義」を原理とする。市民の監視、参加、納得がない限り、正義の実現はない。
 検察庁の公訴権行使のあり方を正面から批判した今回の判決は、今後とも参考になろう。
 そこで、讀賣新聞09年7月31日(朝刊)に次のコメントを掲載した。
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「市民良識が生きた議決で高く評価できる。市民は3度も起訴を求めており、検察庁は直ちに自らの責任で起訴すべきだ。議決が共犯関係を認めた理由は説得力があり、市民が感情に流されず冷静に判断できることを示した。市民が刑事裁判の主人公になる時代。今後は裁判員として参加するだけでなく、検察官の起訴・不起訴を監視する役割も大きくなるだろう」

Akashi_Hodokyo02.jpg
posted by justice_justice at 16:19| ■(ケース)明石歩道橋事件 | 更新情報をチェックする
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