2009年07月19日

■福岡と「博多三館」ー博多ラーメン『一蘭』


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所用あって、福岡へ足を運んだ。用向きはうまくいった。
 午前中やや早めに博多駅へ到着。勝手に「博多三館」と名付けている最初の訪問先に行くのに、わざと西鉄バスを使うこととした。福岡市博物館である。いわずと知れた、『漢委奴国王』の金印が飾ってある場所である。地下鉄で西新駅まで行き、そこからタクシーか、徒歩で行くのがてっとり早い。しかし、すこし目論見があって、バスにした。
 というのも、博多駅から西鉄バスで博物館まで行く途中、天神北のICから西公園まで高速を通るのだが、しばらくだけ博多湾を一望することができる。これが、みたかったのだ。
 案の定、博多駅から天神に向かう渡辺通りはまったく車が進まなかった。が、天神北まで抜ければスムーズに走る。椅子にすわってややイライラしながらも、午後の用向きまでは十分に時間をとっているので、天神辺りの店や行き交う人のファッションに目をやりながら、ノンビリとバスののろのろ運転に身を任せていた。
 高速道路からの一望。わずか5分ほどかと思うが、北に広がる博多湾と、福岡の鮮魚市場などを望む港部を両側にみることができた。
 そして、博物館へ。
 ここに来るのは、実は2度目だ。博多には、それこそ何度も足を運んでいるから、自分なりの土地勘があるのだが、博物館には、前任校のゼミ旅行で来たうちの二度目の訪問時に博物館もスケジュールに組み込んだ。確か、それが前任校時代の、そして、「渡辺ゼミ」としての最後の旅行になったのではなかったか。
 とまれ、金印。二度目の印象も、「小さい!」に尽きる。
 最初の訪問のときには、「えっ!」と絶句したほどにその小ささに呆然としてしまった。
 というのも、この金印には、思い入れがある。30年以上の前、札幌の郊外の田舎とまだいっていい新興地域にある小学校の社会科の教科書で、はじめて、この金印の白黒写真を見た。必死になって暗記した。『漢、委、奴、国王、、、』教室で、友人と黒板に書いたり、ノートに写したり、、、その基本知識は、中学の日本史の学習にも引き継がれ、そして、東京に場所を移してすることとなった大学受験向け日本史の学習でもふたたび小学生の時に暗記した金印に出会うこととなる。 
 しかも、今度は併行して学ぶ日本史ーアジア史ー中国史、そして、日韓の歴史と、壮大なスケールの中の一こまに位置付けて学んだことを記憶している。朝鮮半島の楽狼群の設置。朝鮮半島への中国の進出。紀元1世紀の九州に割拠する勢力が後漢の後ろ盾を得るために朝貢して、金印をもらった、、、その国王印をもらった土豪はその後どうなったのか、、、
 弥生時代にアジア的視点で自己を位置付けることができた国王が居た、、、しかし、中国に正当性を求めなければならない脆弱性を背負っていた。
 『金印』は、長く心の中でアジアの中の日本を考えるシンボルになっていたのだが、実物を見たのは、今回が2度目。1時間ほどの博物館滞在時間のうち、すくなくとも20分は金印の周りをうろうろとしていたので、係員も怪訝に思ったのではないか。
 次回出かけるときこそ、1回の博物館ショップで売っているレプリカを買ってこよう。
 午後、所用をすませてから、大濠公園へ。目指すは、福岡市美術館。九州に縁のある日本人画家の作品とともに、ヨーロッパの著名画家の作品の幾点かあると案内に書いてある。
 大濠公園も、博多に来るときにはジョギングコースにする定番なのだが、美術館は初めて。荷物をロッカーに預けて、ここでも小1時間をかけてゆっくりとまわった。
 ルオー、シャガール、ダリといった作家の作品も1点ずつ展示されている。日本人画家の作品群をざっと眺め、松永家の壺のコレクションを見て、ふたたび地下鉄へ。
 中洲川端でおりてから、まず、松屋菓子店で鶏卵素麺を1箱買う。300年続く老舗の味を今回のお土産にすることとした。

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 そして、「博多三館」の最後、こここそ、何度も足を運んできている博多の定番中の定番、『福岡アジア美術館』へ。常設展200円で、アジアが分かるし、感じ取れるし、見て取れる。だから、好きだ。
 ミャンマー、タイ、インドネシア、中国、韓国、さらにモンゴルなど、身近でありながら、案外、『触れる』機会のない文化圏の一こまをここで見る。常設展は、フラッシュを使わなければ写真撮影が許されているのもありがたい。イメージを心に留めるだけでなく、デジカメでデータに収めておける。
 常設展のおおむね半分は、定番の作品の展示。前にも見た、その前にも見たし、初めて来たときに大変に感動したモンゴルの神の絵は、いつものように、いつもの場所に飾ってある。そして、半分はいつも新しい。
 今回は、アジアの人形と、アジアの自然を描いた絵画。韓国、モンゴル、中国、インドネシア、、、「自然」を捉える対象と視点の違い。

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 もう日本にはなくなった、「人工」のない、むき出しの自然。「ものの見方」が揺さぶられる作品にいつも、確実に出会う場所だ。
 東の定番が、西洋美術館。学生の頃から通う場所だが、ここは「心の安定」を確認する場所。そして、西の定番が、福岡アジア美術館。ここは、「ものの見方」を常に広げるための場所だ。間違いなく、ここには何度も足を運ぶだろう。
 むろん、博多の決めは、博多ラーメン。
 今回はいつも出向く『一風堂』をやめにした。前回、キャベツ入りスープに閉口したからだ。
 そこで、天神近くの『一蘭』へ。
 混むのは嫌なので、わざと時間を外して、3時半頃へ。驚いたのは、カウンターしかないことと、それも、客1名毎に仕切り板を置いていて、隣の客の顔をみないし、食べてるスープが飛んでくることもないようにしている。

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さらには、正面の店員がラーメンを運んでくるスペースも、料理を出し終わると、のれんをさげる。
 なるほど旅行ガイドに、「味集中カウンターでじっくり堪能」と書くわけだ。納得した。
 そして、うまかった。
 基本のラーメンにのりと半熟卵のトッピングを注文し、これも編者の癖で必ずご飯も一緒に注文して、ラーメンが届くのを待った。
 「うまい!」 一気呵成に食べてしまった。次回は、もうすこし固めにゆでてもらうことにしよう。


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posted by justice_justice at 23:31| ●観光(世界) | 更新情報をチェックする
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