2009年03月25日

エジプト記(1)ー「ラーラーラー、アイワ」

■3月中旬の10日ほどルクソール、カイロですごした。
 エジプトについては、アフリカ・中近東をリードする国、イスラム経と文化の国、そして古代遺跡の国等など注目したい点はたくさんある。
 わずかの滞在期間で一瞬垣間見ただけでは、その奥行きを捉えることなど到底できない。だが、それでもアクティブさ、したたかさ、人のよさ等など気のつくことも多々あった。それをすこし書き残しておきたい。

■「ラー、ラー、ラー、アイワ」。
 今回の10日の滞在にあたり、ガイドには、現地でしばらく生活しておりアラビア語もこなす日本人を依頼した。国内トップ大学に在学し現在エジプト政府給費奨学生としてカイロ大学でアラビア語を研修中という。
 日本人旅行者必携の「地球の歩き方ーエジプト」を読むと、おもしろい一節があった。「正しい料金など、ないと思ったほうがいい」。飛行機の中で思わず苦笑したが、その意味は、ルクソール博物館からカルナック神殿までタクシーを拾ったときに実感した。
 ガイドが、タクシーを止めて、運転席の運転手と窓越しに価格交渉を始める。
 「ラー、ラー、ラー」とまるでリズミカルな音楽のようなことばが響く。あとで聴くと「ラー」とは「NO」の意味。価格があわない限り、「ラー、ラー、ラー」が続く。やがて、「アイワ」となる。「Yes」である。むろん、旅行者とすぐわかる姿格好の日本人など高め設定で価格を言われるから、「交渉」が不可欠。この場合、アラビア語のわかるガイドがいるのがいろいろな意味でおもしろい。

■タクシーも価格交渉で乗らねばならぬ。
 この状態は、旅行程度でエジプトに滞在する日本人にとって、一面で、大変神経を使うものでもあり、不快感をもつ場面でもある。他面で、ものごとの価格とは提供者と受領者の交渉で決めればよい、という資本主義の基本に立ち返れば、粘り強く交渉をし、だめなら、別なタクシーを拾えばよいだけのことだ、と割り切ることもできる。その場合、むしろ、価格交渉自体が旅の一こまとしても楽しいものともなる。

■すべてが整然と秩序だった日本。もはや店頭で値引きを交渉することがそもそもなくなった日本、、、虎視眈々と価格をつり上げるエジプトの企業家(タクシー運転手も含めて)には、たちうちができないひ弱な日本人、こんな図式なのかもしれない。
 それでも、正当な起業は現にあるのだから、エジプトの流儀を取り込んで「したたかな精神」をすこし取り戻した方がいいのかもしれない。


egypt_000.jpg
■写真は、交渉成立後乗り込んだタクシー内の様子だが、バックミラーにぶら下がっているのは、イスラム教徒の「数珠」である。イスラムの数珠の呼び方はいろいろあるが、今回カイロで教えてもらったのは 
 「セベハ」
 である。ネットで調べるといろいろなので、自分の体験を大切にして、以後、セベハと呼ぶこととする。
 このセベハについては後に語ることとする。
posted by justice_justice at 08:19| ▼世界旅行ーカイロ、ルクソール | 更新情報をチェックする
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