2009年03月20日

● 韓国で見た珍妙な日本語表現 by Makiko


seoul 看板.jpg

学会の仲間5人で2泊3日でソウルに行った。2年前には釜山に行ったが、当時の為替レートに比べると、かなりの円高ウォン安で、今回はずいぶん安く食事や買い物を楽しめた。

ソウルの中心続の明洞(ミョンドン)は日本人の買い物客でいっぱいだったが、いたるところで、ハングル文字に交じって日本語表記が目立っていた。中には珍妙な日本語があり、それを見つけるたびに、そのユーモア(?)に皆で盛り上がって大変愉快だった。

日本でも、あちこちに英語表現が氾濫しているが、中にはとんでもない表記がある。英語圏の人たちは、それを見つけて大いに面白がっている。今回、韓国でそれと同じ経験をしたことになる。

現地で見つけた変な日本語には以下のようにいくつかのパターンがある。

1.韓国人にとって日本語の発音が認識できない。

   マサジ(マッサージ)
   マフラ(マフラー)
   インテリアー(インテリア)
   らあめん(ラーメン)
   タクシ(タクシー) 
 
  日本語の長母音は、韓国人だけでなく欧米の人たちにとっても難しい。おばあさん」と「おばさん」の区別がつかない人も多い。

2. 単なる表記ミス

  クーポン特参(持参)
  建康(健康)
  マッサーヅ(マッサージ)
  あったり(あっさり)した味

  漢字が使われなくなっているので、漢字表記が正確に書けない。
  ひらがなやカタカナの形の間違い。(「ジ」と「ヅ」の取り違えなど。)
  他にも、単語の途中で改行するなど、変な表記が多い。

3. 言葉の使い方の微妙なずれ
   
   *足から顔までおまかせくれ、VIPコースでより美しく

   「おまかせ」と「くれ」という丁寧さの差が大きい表現を一緒に使っている。日本語の文体レベルは、マスターするのが難しい。

  *長年の経験持ちのマッサージ師が最善を尽くしてマッサージをして上げます

   「力持ち」などとは違って、「経験」には「・・・持ち」はつかない。「・・・持ち」がつくものは限られている。

   「最善を尽くす」はニュアンス的に、失敗しないようにがんばるというように響く。マッサージは、普通、「最高の技で」というような表現を使う。 

   「・・・して上げます」は丁寧なようで、実は相手を下げた表現である。 

  *親切丁寧

    普通は、「親切で丁寧」。間違いではないが、微妙な違和感がある。

  *一般のタクシー料金で、約20,000ウォンくらいかかります。

   「約」と「くらい」を両方使ってしまっている。

 このように、ほぼ正しいのだが、微妙な用法のずれのあるものも多い。観光スポットの説明書や有名免税店のパンフなどは、かなりしっかり書けているが、日本人ならこういう言い方はしないと感じさせる不自然な表現も多い。いくら外国語に堪能でも、ネイティブの感覚がないと、どこかおかしな表現になってしまうということだ。ネイティブ・チェックの重要性を再認識させられた。
 
 外国語を完璧にマスターするのは本当に難しい。



posted by justice_justice at 13:05| □「ことば」の世界ーまきこ先生が語るー | 更新情報をチェックする
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