2007年09月03日

■台湾・台北日誌(4)ー陪審員裁判ものの旅読書ー『Color of Law』


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■海外調査にでたとき、空港の本屋の安売りコーナーなどで英語の小説ーほとんどが犯罪もの、刑事裁判ものなのだが、これを買い込んで、順繰りに読むこと。また、時間があれば市内の本屋でその国の作家かその国を舞台にした小説を紹介してもらって買い込むこと、、、これを繰り返している。
■”Color of Law"、、、日本語訳をつけにくいタイトルだが、今回、台湾・台北調査の間、カバンにほうりこんでいたのがこの小説である。
 舞台はダラス。貧しい白人家庭に生まれた主人公ーA.Scott Fenneyが、母親の支えでSMU(サザン・メソディスト大学)に入り、フットボールの選手として名をはせることで、上流階級への道を開き、さらに法科大学院でトップ10に入り、ダラス有数のローファームに入る。
 ダラス一帯の開発会社の社長の顧問にもなり、チアリーダーであった美人の妻との結婚、高級白人住宅街の大きな邸宅、4台の外国車、、、順風満帆の金持ちローヤーの生活が続く、、、。
 あるとき、連邦判事が、大統領候補の上院議員の息子をセックスの最中に射殺した黒人女性売春婦の国選弁護人に専任するまでは、、、。
 事態が一変する。被告人シャワンダ、24才。彼女を無罪にするためには、大統領を夢見る上院議員の期待を裏切って、殺された息子の強姦魔としての過去を暴かなければならない。
 ローファーム所長のダンフォードは、「色々世話になっている。将来、大統領の顧問弁護士になれば、事務所は大もうけできる。だから、ちょっと便宜をはかってくれ」。
 "a little favor"は、黒人売春婦の死刑宣告をもたらす。主人公スコットは、"gut check"に直面する。
 そして、、、正義の道を選ぶ。妻との離婚、邸宅の売り渡し、そしてビッグローファーム解雇、、、生活が一変する中、一人の刑事被告人を救う弁護活動と法廷での弁論。陪審を前に、明らかになったのは、実は、上院議員のボディーガードが、息子の再度の不祥事を防ぐために密かに行動監視をしていたところ、シャワンダとのトラブルを起こした息子を小馬鹿にして喧嘩になり、シャワンダが落としたけん銃を使って射殺した事実、、、。
 陪審員ならではのどんでん返し。売春婦は無罪の評決を受ける。しかし、数カ月後、長年の薬物中毒を克服できず、リハビリ施設に入所していたが、密かに手に入れたコカインを注射しそのまま死ぬ。
 高級住宅街の南に位置する小さなオフィスでかつての同級生とやはりビッグローファームを辞めた女性弁護士の3名で新たな事務所を開いて活動を再開する。
 上院議員は大統領選立候補をとりやめやがて癌であることがわかる。ダンフォードのローファームはますます栄える、、、
■スコットの最終弁論で、陪審員に次のように訴える。
 "The color of law has changed. It's no longer black-and-white...the color is now green....Everwhere in the law, it's all about money--except one place.
Right there where you're sitting, in that jury box. You're not here for money. You're here for the truth."
■刑事裁判の理念は、真実と正義にある、、、そんなことをスリリングな小説の展開を通して学んだ台湾旅行であったーーー飛行機の往復と台北滞在中の空いた時間では読み切れなかった小説を、日曜日の夜に読み終えたところである。
posted by justice_justice at 12:34 | TrackBack(0) | ●観光(世界) | 更新情報をチェックする
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